自己啓発ものがどうも苦手な人って、結構いますよね。私もその一人です。一昔前は、読み漁りましたけど、今なんか意識高い系の人とかそういう話って疲れてしまうんです。そんな時期ってありますよ。それに、年齢も重ねてきますと、自分の考え方ってだいぶ固まってきてしまいますから、そこを無理やりマッサージしたりするとヘタすると肉離れを起こしてしまいます
そういう人には教訓ものはストーリーからソフトに伝わってくるのがいいです。特にファンタジーなんて最高です。このアルケミストはそういう本だと私は思います。もう5回くらいは読みなおしたと思います。読みなおしたというよりも、ちょっとした時に頁をめくれる本だと思いますし、読み物という本来の役割を超えて、もうアクセサリー的な存在です。主人公が冒険をしていく合間に訪れる様々な場面での出来事が教訓につながるわけなんですけど、毎回読むたびに惹かれる箇所が違うのですよ。だから何回読んでも面白いわけなんです。
アルケミストからの寄り道
この本があまりにも良かったので、「この手の本」を検索して読んでみたのは、ジェームズ・レッドフィールドの「聖なる予言 (角川文庫―角川文庫ソフィア)」。この本のお話はまた別の機会に。
Wikipedia情報によると1988年に発行されてから全世界で1億部以上も発行されている作品です。といっても、その他のオーバー1億の書籍を読んだことのある人、私の周りにはあまりいないんですよね。
- チャールズ・ディケンズ:二都物語 (新潮文庫)
- トールキン:指輪物語 (評論社文庫)
- 曹雪芹:紅楼夢 1 (岩波文庫 赤 18-1)
- トールキン:ホビットの冒険〈上〉 (岩波少年文庫)
- アガサ・クリスティ:そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
アルケミストが1億部以上も発行されているのに意外と映画化ができていないようです。映画化のお話が昔からちらほらでていましたが、やっと今年に撮影が開始されるとのニュースもありました。今年さらに注目される作品になりそうです。
これは映像化ではないんですが、2012年にACIDMANがパウロ・コエーリョのアルケミストをモチーフに「アルケミスト」という楽曲を発表しています。PVも舞台の北アフリカ・モロッコで撮影をされていますのでイメージを膨らましてみるのもいいですね。
アルケミスト―夢を旅した少年 (角川文庫―角川文庫ソフィア)
- 作者: パウロコエーリョ,Paulo Coelho,山川紘矢,山川亜希子
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1997/02
- メディア: ペーパーバック
- 購入: 65人 クリック: 692回
- この商品を含むブログ (240件) を見る